「生きる」ということ
2020年3月12日 11時07分昨日は3月11日。東日本大震災の発生から9年が経過しました。現在は中学生の皆さんにとっては小学校入学前の出来事ですが、当時のようすや被害の大きさは繰り返し流される映像やニュースにより、目にしてきたことと思います。ちょうど県立高校入試と重なりましたが、どのような思いで1日を過ごしたでしょうか。震災の記憶を風化させることなく、私たちのこれからの生活に生かしていくためにも、3.11のことを大切に胸にとどめておいてほしいものです。
次の詩は、2階トイレ前に国語の先生が掲示してくれているものです。震災で甚大な被害を受けた宮城県山元町の中学生が、卒業式で朗読したものです。
(残念ながらここでは縦書きにできないため、横書きにしています) 詩本来の力を感じるために、登校した際に、じっくりと読んでみください。
生きるということ
「生きる」ということ それは 挑戦するということ 努力ということ 自分自身と戦うこと そして 成長すること
「生きる」ということ 今 この瞬間 呼吸をすること 読書をすること そういう 今 を過ごしていること
「生きる」ということ ひとりきりではない 誰かの助けを借りていること 支え、支えられているということ
「生きる」ということ それは 大声でたくさん笑えること 家族や友達と笑い合えること 楽しい時間を過ごせること そして 大切な思い出に残るということ
「生きる」ということ 楽しいと感じること 素直な気持ちになること 喜怒哀楽の感情があること
「生きる」ということ 今ここに 存在していること そして 常に一定ではないこと
「生きる」ということ 偶然か 必然か
「生きる」ということ 温かな家で過ごせること 普通の生活ができること
「生きる」ということ それき 希望があるということ 人を好きになるということ
「生きる」ということ それは すごく幸せなこと
今日があるから 明日がある 過去のことは忘れずに これからも私たちは 支え合いながら 私たちの道を 生き続けます